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海外安全対策情報(平成29年4月~6月)
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1.治安情勢及び一般犯罪の傾向 |
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(1) マレーシア国内における状況
マレーシア全体における2016年の犯罪確認総件数(知能犯罪及び薬物犯罪等を除く。)は、 112,354件(前年比7.9%減少)であり、罪種別では、殺人456件(前年比8.6%減少)、強姦1886件(前年比10.6%減少)、強盗14,453件(前年比4.8%増加)、傷害5,531件(前年比0.3%増加)、侵入窃盗18760件(前年比2.7%減少)となっています。
犯罪確認総件数(知能犯罪及び薬物犯罪等を除く。)は、当地警察による継続した犯罪対策強化等により減少しているが、殺人、強姦、強盗等の凶悪犯罪は依然として多数発生している。人口10万人あたりの凶悪犯罪発生率につき、日馬対比を行った場合、マレーシアは、殺人事件で約2倍、強盗事件で約24.8倍、強姦事件で約8.3倍と日本より高くなっています。
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(2) 当館管轄区域の状況 |
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※ マレーシア国家警察発表資料に基づくデータ |
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2.交通事故統計 |
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マレーシア政府は、2016年の交通事故件数52万1466件(前年比6.5%増)、交通事故死者数7152人(前年比7%増)、死亡者を伴った交通事故件数6570件(前年比5.8%増)と公式発表を行っています。人口10万人あたりの発生率につき、日馬対比を行った場合、マレーシアは交通事故発生件数で約5.5倍、交通事故死者数で約9.6倍、日本より高くなっている。 |
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3.邦人犯罪被害の状況 |
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当館管轄内で2017年(4~6月)、邦人被害にかかる一般犯罪被害については、 |
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・ ひったくり |
1件 |
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・ 置き引き |
2件 |
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・ 強盗 |
1件 |
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・ 車上狙い |
1件 |
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の届出を受理しています。この事例について一部ご紹介致します。
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【事例】ひったくり事件の被害(ペラ州イポー)
5月17日午後3時20分頃、イポーのリトルインディア地区Jln Othman Talib路上において、
邦人旅行者がバイクに乗った2人組から鞄(貴重品等在中)をひったくられるという事件が発生しました。尚、被害者は鞄を体に「たすきがけ」していたにも関わらず、ひったくられています。 |
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【事例】車上狙いによる被害(ペナン州)
5月4日午前2時頃に、ペナン州ペナン第一ブリッジにおいて、邦人男性が駐車していた車の助
手席窓ガラスが壊され(運転席で休息中にも関わらず)、鞄を何者かに盗まれる(貴重品・携帯電話等在中)車上狙い事件が発生しました。 |
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【事例】ひったくり事件の被害(ペナン州)
5月30日午前7時15分頃、日本人旅行者がペナン州ジョージタウン地区に所在するホテルのエントランスで、マレー系の男から鞄をひったくられるという被害に遭いました。被害者はすぐに鞄を取り戻しましたが、その際に顔を殴られる等の強盗傷害事件へと発展しています。 |
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4.対日感情 |
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当館管内において、反日行動等は確認されておりませんが、終戦記念行事や中国が主張する尖閣諸島の領有権問題、慰安婦問題等を捉え、一部華人紙が反日的な記事を掲載、総領事館等へ抗議に出向くことがあります。 |
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5. |
日本企業の安全に係わる諸問題
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当館管内において、特に報告されていません。 |
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6.その他 |
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1月19日、マレーシアにおいて、デング熱に感染した邦人がその後死亡する事例が発生しました。昨年7月21日には、新潟県においてフィリピンから帰国した女性がデング出血熱を発症し、死亡する事例も発生しています。デング熱は、マレーシアやフィリピンに限らず、アジア・大洋州地域をはじめ世界中の熱帯・亜熱帯地域で広く発生が見られます。
デング熱は通常、急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛などの症状が見られますが、デング熱患者の一部はまれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症し,早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。デング熱等の蚊が媒介する感染症については、蚊に刺されないよう予防措置をとるとともに、万が一発症した場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要となります。
よって、デング熱が疑われる症状が発生した場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。 |
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