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海外安全対策情報(平成26年第2四半期)
 
1.治安情勢及び一般犯罪の傾向
 
(1) マレーシア国内における状況
    マレーシア国内における2013年中の犯罪発生件数(知能犯罪及び薬物関連犯罪を除く。)  は、14万7,062件であり、前年比4.3%減となっているものの、殺人や強盗、強姦事件  といった凶悪事件は依然高い水準で推移しております。2013年における日本とマレーシアに  おける凶悪犯罪発生率を比較すると殺人事件は約2.8倍、強盗事件で約26倍、強姦事件で約8.2倍とマレーシアの方が非常に高くなっています。

  (2) 当館管轄区域の状況
      当館管轄6州における2013年中の犯罪発生総件数は
 
   ペナン州  7,936件(前年比  5.5%減)
  ケダ州 8,636件(前年比 14.5%減)
  ペラ州 7,429件(前年比 13.1%減)
  トレンガヌ州 3,610件(前年比  3.0%増)
  クランタン州 5,737件(前年比  5.2%減)
  ペルリス州  831件(前年比 14.7%減)
  となっています。
     警察による継続した犯罪対策(パトロール強化、検問実施等)の強化により、全体的な犯罪統  計数は、大幅に減少しているものの、当館管轄区域における凶悪犯罪の発生状況は、殺人134  件(前年比5.6%減)、強盗3、021件(前年比4.3%減)、強姦898件(前年比12.9%減)で、依然として高い水準で推移しており、防犯対策には相当の注意が必要です。
   
2.邦人犯罪被害の状況
  (1) 一般犯罪
      当館管轄内における平成26年第2四半期(4~6月)の邦人犯罪被害の認知件数は2件で 
 
ひったくり
 1件
持凶器強盗致傷
 1件
について届出を受けております。
  ○ ひったくり被害(ペナン州ジョージタウン・ニューワールドパーク付近の路上)
     6月14日(土)午後2時30分頃、邦人男性が、妻子を連れてペナン州ジョージタウン・ニューワールド近くの道路右端を歩行中、左肩にかけていたショルダーバッグを奪われる被害が発生しました。
犯人は、オートバイに単独乗車して、被害者後方から静かに近づき、すれ違いざまにバッグを力尽くで引っ張って逃走しました。被害者は、バッグを奪われる際、左手中指を捻挫する怪我を負われています。
被害場所は、コンチネンタルベーカリー(在留邦人はもとより、ペナン在住のマレーシア人にも定評があるパン屋)近くの路地でしたが、当時、人通りはまばらだったそうです。
また、被害者によると、普段、単独歩行する際には、バッグをたすき掛けにし、車道とは反対側に持つなどして防犯に努めていたそうですが、今回は、乳児を夫婦交互に抱えていたため、乳児の邪魔にならないよう、バッグを肩に掛けるだけにとどまり、バッグに対する警戒が薄れてしまっていたとの事です。

○ 強盗被害(ペラ州イポー・ン・ソン・テェック通り付近駐車場)
      4月24日(木)午後9時30分頃、ペラ州イポーのン・ソン・テェック通り(Jalan Ng song Teik)沿いのフードコート(GP Food Court)近くで、邦人男性1名が、男1人に刃物で襲われ、パスポートや携帯電話、手帳等が入ったバッグを強奪される被害が発生しました。
被害者の方が、食事を終えて車に戻り、後部座席にバッグを乗せ込もうとしたところ、突然、犯人が現れ、バッグをひったくろうとしたそうです。被害者の男性は、すぐにバッグを押さえましたが、犯人は、執拗にバッグを奪おうとし、二人は揉み合いとなりました。すると犯人は、果物ナイフのようなものを取り出し、被害者に斬りかかってきました。その結果、邦人男性は左手首付近に切り傷を負い、犯人はバッグを奪って逃走しました。
現場は、イポーのフリーインダストリアルゾーン(日系企業も進出している工業地帯)から車で5分強の距離にあり、住宅街所在のフードコート近くの駐車場でした。客が比較的多いフードコートでしたが、駐車場付近は照明も少なく、暗かったようです。
犯人については、肌の色がマレー系、年齢は18歳から25歳くらいに見えたそうで、すでに警察へ届け出ていますが、未だ犯人は検挙されておらず、十分な注意が必要です。
 
3.テロ・爆弾事件発生状況
  平成26年第1四半期中、当館管轄内においてテロ・爆弾事件は報告されていませんが、本年4月以降、マレーシア国内各地で19人のマレーシア人がテロ関連容疑で逮捕されております。これら逮捕者は、イラク及びシリアにおいて独自のイスラム国家樹立を宣言する武装組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)やアルカイーダ系テロ組織ASG(アブサヤフグループ)との関係が指摘されているほか、リクルート、訓練、武器庫担当等、役割分担が行われていたことが報道されています。また、逮捕者以外に、約30人ものマレーシア人が、テロ組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の活動に参加すべく、シリア、イラク北部地域へ渡航したと言われております。
このほかにも、マレーシア国内各地にテロを企図する複数の武装勢力が存在していると報道されており、今後とも治安情勢に関する特段の警戒が必要です。
   
4.誘拐・脅迫事件発生状況
  当館管内において、日本人被害の事件は報告されていません。
   
5.対日感情
  当館管内において、反日行動等は確認されておりませんが、終戦記念行事や中国が主張する尖閣諸島の領有権問題を捉え、一部華人紙が反日的な記事を掲載することがあります。
   
6.日本企業の安全に係わる諸問題
  当館管内において、特に報告されていません。
なお、日系企業対象ではありませんでしたが、当館管内の外資系企業において、会社内部の者や警備員が手引きをしたと思われる窃盗被害が報じられており、採用・人事、勤務管理等に注意を払う必要があります。