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海外安全対策情報(平成25年第4四半期)
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1.治安情勢及び一般犯罪の傾向 |
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(1) マレーシア国内における状況
マレーシア国内における2012年中の犯罪発生件数(知能犯罪及び薬物関連犯罪を除く。) は、15万3,669件であり、前年比7.6%減となっているものの、殺人や強盗、強姦事件 といった凶悪事件は依然高い水準で推移しております。2012年における日本とマレーシアに おける凶悪犯罪発生率を比較すると殺人事件は約2.7倍、強盗事件で約25倍とマレーシアの方が非常に高くなっています。
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(2) 当館管轄区域の状況 |
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当館管轄6州における2012年中の犯罪発生件数は |
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ペナン州 |
8,399件 (前年比 13.9%減) |
ケダ州 |
1万0,100件 (前年比 5.3%減) |
ペラ州 |
8,545件 (前年比 13.4%減) |
トレンガヌ州 |
3,505件 (前年比 8.7%減) |
クランタン州 |
6,053件 (前年比 2.4%減) |
ペルリス州 |
974件 (前年比 12.5%減) |
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となっています。
警察による継続した犯罪対策(パトロール強化、検問実施等)の強化により、全体的な犯罪統 計数は、大幅に減少しているものの、当館管轄区域における凶悪犯罪の発生状況は、殺人142 件(前年比13.6%増)、強盗3,148件(前年比7.5%減)、強姦1,031件(前年 比11.2%減)で、依然として高い水準で推移しており、防犯対策には相当の注意が必要です。
また、平成25年第3四半期中(7月~9月)に急増した、拳銃使用による殺人事件は、平成25年第4四半期(10月~12月)に入り、小康状態となりました。幸い、邦人被害にかかる殺人事件の発生は報告されていませんが、一連の事件の背景には、ギャングの抗争やライバル業者間のトラブル等があると言われております。検挙されていない事件も未だ多くあり、周囲に不穏な動きを感じたら、すぐにその場を離れるなどの対処が必要です。
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2.邦人犯罪被害の状況 |
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(1) 一般犯罪 |
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当館管轄内における平成25年第4四半期(10~12月)の邦人犯罪被害の認知件数は4件で |
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空き巣 |
1 件 |
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車上狙い |
1件 |
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客室狙い |
1件 |
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スリ未遂
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1件 |
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について届出を受けております。このうち、いくつかの事例についてご紹介致します。 |
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〇 空き巣被害(ペナン州キャラワイ通り沿いコンドミニアム)
11月1日の昼間帯(午前7時15分から午後7時30分頃までの間)、家人外出中に邦人宅が空き巣被害に遭われました。犯人は、部屋中を荒らすことなく、テーブルに置いてあった現金と、引き出しに収めてあった財布から現金のみを抜き取り、逃走しています。
被害者の方の話では、事件発覚当時、玄関格子戸及び玄関扉ともに施錠されたままになっていたものの、洗濯物干場の格子戸とその扉には鍵がかかっていなかったそうです。(洗濯物干場の施錠の有無については記憶が定かではないとのこと。)なお、この洗濯物干場は、通路には面しておらず、塀を跳び越えて飛び移らなければならない場所に位置し、被害者宅が高層階にある点を考慮すると、侵入箇所としては危険な場所であると考えられます。一方、玄関戸一式は施錠されていたものの、入居時に南京錠等の取り替えを行っておらず、前入居者等が合い鍵を使用して侵入したことも拭えない状況にあったそうです。
また、被害者の方によると、同じコンドミニアムで他にも2件ほど同様の被害があったそうです。空き巣事件といった手口犯は、連続発生する可能性もありますので、十分な安全対策が必要です。
〇 車上狙い被害(ペナン州プラウ・ティクス)
11月2日から3日にかけた深夜(午後9時から午前1時半頃)、コインパーキングに駐車中の普通乗用車トランクからパソコンや携帯電話、財布、パスポート等を盗まれる事案が発生しました。被害者の方は、確実に施錠を行ったと記憶している上、被害車両は、施錠箇所をはじめ、窓ガラス等、どこも破壊されていないことから、何らかの方法でドアまたはトランクを解錠したことが推察されます。本件は、車外から見えないよう、トランク内に荷物を保管していたにもかかわらず、盗難被害に遭われており、車内に貴重品は置かず、必ず携行することが重要であることを示した事例となりました。
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(2) 凶悪犯罪
当館管轄内の平成25年第4四半期(10~12月)における殺人、強姦等の凶悪事件は報告されていませんが、強盗事件を1件認知しております。
〇 強盗被害(ペナン州スンガイ・ニボン)
12月13日早朝(午前4時半頃)、ペナンに到着した長距離バスから降車した邦人旅行者2名が、大通りに出てタクシーを探していたところ、男3名(少年と思料)が乗った車が急に近付いてきて、ボストンバッグやショルダーバッグを強奪される事案が発生しました。邦人男性2名は、事前に不審な車を察知し、二手に分かれて逃走しましたが、うち1名は鉄パイプで顔側面を殴打されて打撲の怪我を負われました。
犯人は、未だ検挙されておらず、在留邦人・旅行者・出張者の皆様におかれましては、夜間・早朝の外出は極力控えることをお勧めします。 |
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3.テロ・爆弾事件発生状況 |
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平成25年第4四半期中、当館管轄内においてテロ・爆弾事件は報告されていません。
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4.誘拐・脅迫事件発生状況 |
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当館管内において、日本人被害の事件は報告されていません。 |
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5.対日感情 |
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当館管内において、反日行動等は確認されておらず、概ね良好と思われます。 |
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6.日本企業の安全に係わる諸問題 |
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当館管内において、特に報告されていません。
なお、日系企業対象ではありませんでしたが、当館管内の外資系企業において、会社内部の者や警備員が手引きをしたと思われる窃盗被害が報じられており、採用・人事、勤務管理等に注意を払う必要があります。
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在ペナン日本国総領事館
Tel:04-226-3030 Fax:04-226-1030 |