謹んで新

春のお喜びを申し上げます。
早いものでペナン総領事として着任以来、1年と2カ月が経ちました。
昨年、2013年は日本にとってもマレーシアにとっても大変動きの激しい年だったと存じます。日本では前年末に安倍政権が発足し、矢継ぎ早にアベノミクスによるデフレ脱却のための金融緩和策をはじめとする経済関係諸施策が講じられ、外交に関してはいわゆる「地球儀を俯瞰する外交」として、就任1年以内にマレーシアを含むASEAN10か国を歴訪、年末には日・ASEAN友好協力40周年の記念すべき集大成として東京で日・ASEAN特別首脳会議が成功裏のうちに開催されました。また、マレーシアでは5月に第13回総選挙が行われ、結果として現与党連合(BN)が勝利を収めることとなりましたが、当地ペナン州ではDAPを主軸とする野党連合が引き続き州政権を担って現在に至っております。
旧年中、当地日系企業関係者の方々と色々な会合等でお話をする機会が有りましたが、マレーシアにおける最低賃金法や定年制の導入等によりただでさえ厳しい経営環境が益々荷の重いものとなっている実情を知ることとなりましたが、一方でどの企業の方々も前向きに難局を乗り切ろうとする姿勢が伺われ、大変心強い思いを抱きました。ご承知の通り、日本経済は明らかに立ち直りのベクトルへ方向転換を図っております。政府は勿論、外務省としても日系企業支援を今後ともより拡充していく所存です。